2016年10月22日土曜日

森下幹人は映画館でポップコーンを食べる

両親が共働きだったこともあり、小学生になると森下幹人は姉と家で留守番ができるようになりました。日曜日は両親も仕事が休みになることが多かったのですが、半年に一度くらいは姉と一緒に留守番をしていました。姉とは年齢差がそれほどありませんでしたが、責任感が強く年齢よりもしっかりした性格でした。そのためご飯の用意もしてくれましたし、宿題なども教えてくれる頼りになる姉でした。ある時、留守番をしていて家にいることが暇でしょうがなかったので、姉にどこかに行きたいと訴えると、姉はそれなら映画館に行こうかと誘ってくれました。夏休み前だったので、子ども向けの映画が沢山公開されていて、そのうちの1作品をみようということになりました。森下幹人は映画館に行ったことがなかったのでとても興奮していました。実際に席についてからも落ち着かずに周囲を見回したりしていましたが、姉がそのときポップコーンと炭酸水を購入してくれました。家では炭酸水を飲むことを禁止されていたので、とても嬉しく感じましたし、映画館という特別な場所で食べることに姉と秘密を共有しているという不思議な気持ちを抱きました。面白い作品で思いっきり笑いながら、ポップコーンと炭酸水を飲食することで楽しい時間を過ごすことができました。そのときの印象が強く残っているせいか、森下幹人は大人になった今でも映画館に行くとポップコーンと炭酸水を購入します。大人の多くがコーヒーなどを注文する中で、森下幹人は炭酸水とポップコーンの組み合わせにこだわっています。