2017年10月10日火曜日

森下幹人が映画「ダンケルク」を見た感想

ダンケルクは「インターステラー」や「ダークナイト」、「マン・オブ・スティール」で有名なクリストファー・ノーラン監督が第二次世界大戦の「ダイナモ作戦」を題材に作り上げた戦争映画です。
森下幹人はインターステラーもダークナイトも大好きなのでもちろんチェックしました。

この映画のすごさはたくさんありますがその最大のものは、ダイナモ作戦という題材そのものにあると森下幹人は考えます。
何故ならこのダイナモ作戦はイギリス人が大勝利をおさめる話ではなくむしろその逆、イギリス、ベルギー、カナダ、フランスから成る連合軍がフランスのダンケルク海岸でドイツ軍に包囲され命からがらに逃げ出す話なんです。

この1点だけ見てもダンケルクが従来のハリウッド映画とは全く違う視点から創られていることが分かります。
ダンケルクのストーリーはとても静かです。
銃声、爆撃、船の爆発炎上といった戦争映画のよくあるシーンがきちんと挿入されているのに、それはどこか遠くに落ちた雷のような距離感で、次々と犠牲になっていく兵士たちも唐突な災害に遭遇したかのようにして死んでいきます。

この不思議な感覚は実際に見た人でないと分からないものでしょう。
きっと戦争映画なんてもう見飽きたよという人にも必ず新鮮な驚きと感動が生まれるはずです。
森下幹人もこの難しい作品を完璧に理解できた訳ではありませんが、それでも流石はクリストファー・ノーラン監督だと満足しました。